芸術祭オープニングライブツアー「マオリとヒノキヤ」を、6/1(水)から6/5(日)にかけて、八雲町、函館市、その他の会場で開催します。このツアーに出演するため、ニュージーランド・マオリの民俗芸術団体「イマヌエラ」が、クライストチャーチから初めて来日します。彼らは世界に認められたマオリの踊り「ハカ」のほか、数々の民俗舞踊や歌唱を披露します。共演するのは、函館を拠点に活躍するトラベリングバンド「ひのき屋」。両者によるエネルギッシュで魂のこもったパフォーマンスがぶつかり合って、客席を魅了します。
マオリのハカ(カマテ)は、ニュージーランドのラグビーチーム・オールブラックスが試合前に踊ることで有名です。足を踏みならし、自らの身体を叩くことで相手を威嚇し、自らの力を誇示します。踊りながら叫んでいる「カマテ!カマテ!」「カオラ!カオラ!」というのは、「私は死ぬ!」「私は生きる!」という意味です。本来は戦闘の前に踊られていましたが、現在では、様々な儀式の前で踊られます。今回の「マオリとヒノキヤ」では、本物のハカはもちろん、棒術の武器「タイアハ」を用いた舞踊が楽しめます。
対してひのき屋は、日本の太鼓と篠笛を中心にした4人組で、これまで世界11の国と地域で演奏をしてきました。また、これまでの芸術祭オープニングライブツアーでは、台湾の伝統歌唱、アフリカの太鼓、モンゴルの馬頭琴といった、各国から来日したアーティストと共演し、客席に感動を運んでいます。今回もオリジナル曲のほか、マオリ人とのコラボレーションを予定しています。
マオリが住むニュージーランドと、ひのき屋が住む日本は、ともにいま困難な時期にあります。2月にはクライストチャーチに大地震が襲い、3月に私たちは東日本大震災を経験しました。大きな被害にもかかわらず、マオリのメンバーは強い意志をもって、このツアーへの参加を決意しています。彼らを迎え入れる側としても、こうした困難なときはあえて人々が集まる機会をつくり、悲しみを分かち合い勇気を倍増させることが必要だと考えています。今回のツアーは、互いが直接顔を合わせ、文化をたたえ合い、そして復興への烽火(のろし)をあげるという意味もあります(世界的にみても珍しいことです)。
この6月のツアーを皮切りに、8月には本番ともいうべき「はこだて国際民俗芸術祭」が開催されます。
関係各位のご理解とご協力のもと、まずは6月のツアーを成功に導き、8月への足がかりにしたいと願っています。
皆様のご来場を、出演者・スタッフ一同こころよりお待ちいたしております。
なお、ツアー最終日となる6/5(日)函館市民会館において、芸術祭「市民スポンサーパス」の割引販売と、芸術祭「出演アーティスト」の発表を行います。こちらもぜひ、お楽しみに。
主な日程
- 6/1(水)芸術祭OLT 八雲公演(八雲町民センター・大集会室)
- 6/2(木)芸術祭OLT 鹿部公演(鹿部中央公民館)
- 6/5(日)芸術祭OLT 函館公演(函館市民会館・大ホール)
詳細
- 芸術祭OLT 八雲公演「マオリとヒノキヤ」
- 日時:6/1(水)開場18:00 開演18:30
- 会場:八雲町民センター・大集会室(出雲町60-13)
- 出演:イマヌエラ、ひのき屋
- 料金:前売一般2,000円、小〜高校生1,000円 ※当日券は各500円増し ※未就学児無料
- 取扱:ローソンチケット(Lコード15799)、ミュージック館、焼肉みよし、ほか
- 主催:「マオリとヒノキヤ」八雲公演実行委員会
- 共催:一般社団法人WMDF
- 制作・問合せ:ヒトココチ 0138-51-5727
- 芸術祭OLT 鹿部公演「マオリとヒノキヤ」
- 日時:6/2(木)開場18:00 開演18:30
- 会場:鹿部中央公民館(鹿部町字宮浜311-2)
- 出演:イマヌエラ、ひのき屋
- 料金:入場無料
- 主催・問合せ:鹿部町教育委員会 01372-7-3124
- 芸術祭OLT 函館公演「マオリとヒノキヤ」
- 日時:6/5(日)開場18:00 開演18:30
- 会場:函館市民会館・大ホール(湯川町1-32-1)
- 出演:イマヌエラ、ひのき屋
- 料金:前売一般2,000円、中〜大学生1,000円 ※当日券は各500円増し ※小学生以下無料
- 取扱:ローソンチケット(Lコード15592)、函館市民会館、函館市芸術ホール、ほか
- 主催:一般社団法人WMDF、WMDF特別公演実行委員会
- 制作・問合せ:ヒトココチ 0138-51-5727
- なお、上記の一般公演のほか、函館市内の中学校公演や、地元の方々との交流などを行います。
※一部の企画について、北海道とマオリの文化交流事業として伊藤組100年記念基金より助成を受けて実施しました。